今日のデジクリで紹介した本。

・『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』




「もしドラ」のインパクトは大きく、あれでビジネス小説なる本の存在を知った人も多かったり、二番煎じ三番煎じが湧いて出たりしましたが、それ以前も色々な本が出てるんですよ。ちょっとそれらをご紹介。

・『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット)

超有名なんで、名前を挙げたら「あ、ほんとだ、ビジネス小説だ」と分かった人も多いでしょう。これが日本で出たのが2001年。「もしドラ」は2009年です。工場の業務改善のお話です。


・『デッドライン』(トム・デマルコ)

デジクリ読者の中でも、エンジニア系の方はご存じかも。ソフトウェア開発のお話でプロジェクトマネジメントの名著です。私もずっと読んだことなかったのですが、村岡さんの勧めで最近読みました。これまで読んでなかったことを悔やむくらいに面白かったです。日本で出たのは99年です。




上記どちらもちょっと骨太で、「もしドラ」と並べるのは違うんじゃないかと言われそうなので、少し路線を変えてみます。

・『女子大生会計士の事件簿』(山田真哉)

現役女子大生で公認会計士の萌ちゃんが、会計にまつわる事件を解き明かす、ミステリ仕立てのお話です。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』のヒットで有名な公認会計士、山田真哉さんの本。2002年に出版され、コミカライズも。






・『女子高生ちえの社長日記』(甲斐莊正晃)

父親の急逝で会社を継ぐことになった女子高生のお話。まあ設定からしても、ご都合主義なのは明らかですけど、それなりに面白いです。2007年の本。


ライトノベル調のシリーズを2作挙げてみました。このタイプも「もしドラ」の何年も前からあったんですよ。女子大生会計士のシリーズはかなり売れてます。でも知らなかった方も多いのではないでしょうか。そう思うと「もしドラ」の凄さが改めて分かりますね。「もしドラ」の凄さというか、メディアの宣伝力の凄さというか、そこに乗っける企画力の凄さというか。見事です。